電気ショック適応の不整脈
ちょっと時間が空きました。
新年度がきたので、ばたばた(笑)
さて今日は、AEDについて詳しく。
AEDを使用した時に電気ショックが必要な場合と必要でない場合がありますね。
その違いを説明します。
心停止、つまり心臓が止まっている人で電気ショックが必要な場合は、
Vf(心室細動)とpulselessVT(脈なし心室頻拍)という不整脈の時です。
電気ショックが不要な場合は、PEA(無脈静電気活動)と心静止という不整脈の時です。
医療者の方へ▼
PEAとはG2005の時は、EMD(偽性電導収縮解離)とか呼ばれていたような。
心室補充調律、除細動後固有調律の波形の場合も無脈性電気活動になっていると思われます。
色んなタイプの波形でも脈がなくて、息をしていないなら、PEAと思ってCPRを開始することを覚えておきましょう!
今回はVT(心室頻拍)、VF(心室細動)について説明していきます。
VF(心室細動)
VFとはどんな不整脈でしょうか。
心電図で振幅も周波数も全く不規則な波が連続する波形。
症状:めまい、その直後に失神、脈が触れない
心臓がぶるぶるってなっている感じですね。
野球してて胸にボールが当たって起こることもあります。
頭打って、脳震盪とかはよく聞きますね。
それが心臓に起こって心臓震盪とも言われます。
VT(心室頻拍)
VTとはどんな不整脈でしょうか。
心電図で幅広いQRS波が規則正しく連続する波形。
症状:動悸(胸がどきどきする)、息切れ、めまい、失神、意識消失
医療者の方へ▼
脈があってもこの波形のこともありますから注意。
一定でワイドなQRSであり、だいたいHR140以上くらい臨床では見ます。
以上2つは、AEDやDCで電気ショックをいち早くすることが凄く重要になってきます。
---おわり---